種苗生産・販売業者が休業2カ月の労災を隠蔽について
[休業2カ月の労災を隠蔽 種苗生産・販売業者を書類送検 淡路労基署]
兵庫・淡路労働基準監督署は、休業4日以上の労働災害が発生したにもかかわらず労働者死傷病報告書を遅滞なく提出しなかったとして、田中種苗㈱(兵庫県洲本市)と同社代表取締役を労働安全衛生法第100条(報告等)違反の容疑で神戸地検に書類送検した。平成31年1月、同社労働者が足を負傷して2カ月休業する労働災害が発生している。
「私傷病報告書を遅滞なく提出しなかったとして」となっているが、おそらく元請から仕事をまわしてもらえなくなってしまうのでは等考えて、本人にはどのように補償したか不明ではあるが、労災を元請にも監督署にも報告をせず解決をしようとしたのであろう。
(労災保険を使わなくても、業務災害で休業4日以上の場合は、私傷病報告書の提出は必要となる)
重い軽いの問題ではないが、高所作業台から墜落し骨折という重い事故でそのような対応をしているということは、さらに悪質である。
一昔前は「労災隠し」は悪しき習慣で多くあったが、現在はかなり減ったと思われ、元請会社も労災隠しのリスクはよく理解しているので、「労災隠し」などは決してせず、起きてしまったことは反省して、事業主としてすべき義務をしっかりはたしていくべきである。