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社会保険事務所の「住所一覧表」オススメです(2008年8月19日)

私の事務所では、顧問先から押印いただいて社会保険事務所で 「厚生年金保険被保険者・国民年金第3号被保険者 住所一覧表」をだしてもらっています。

  • 氏名
  • 整理番号
  • 生年月日
  • 基礎年金番号
  • 郵便番号
  • 住所

が記載されています。
但し、「被扶養配偶者」の分はありますが、配偶者以外の被扶養者の分はのっていません。フリカナや取得日もわかりません。

つい最近までは、社会保険のデーターをだしてもらうのは、個人データーの要素が強いので、社労士では難しい面がありました。今は逆に「どんどんだして、チェックしてください」という感じです。

実際住所一覧表を会社で確認していただくと、

  • 住所がかわっている人がとても多い
  • 健康保険の扶養に入っているが、名前が抜けている(つまり国民年金3号の手続きもれ)
  • 健康保険の扶養からは抜けているのに、名前が入っている(つまり国民年金3号に入ったまま)
  • 生年月日が違う

など、次から次と出てきて、直しのない会社はほとんどありません。

私の方で関与させていただいてからの間違いはありません、といいたいところですが、住所変更でご連絡いただいていない分が それなりにありました。

新規で顧問契約を結んでいただいた場合、今までの提出書類のファイルを貸していだいて、そこから拾っていく作業も、人数が多い会社は厳しいです。間違いもおきてしまいます。

そのため、雇用保険と今回ご紹介した社会保険の一覧を まず職安、社保で出してもらうことから私はスタートして、そこから事業所別台帳を作っていきます。とても便利でオススメです。

弁護士と社会保険労務士(2008年6月20日)

先日、弁護士の先生達の研修関係のDVDを見ていました。

その中である弁護士さんが

残業、労働時間等は、私達弁護士ではひじょうにわかりにくい点が多く弁護士で間違って誤解していしる部分もある。

そのため、複雑な点は社会保険労務士の先生に相談した方がいい

というようなことをおっしゃっていました。

最近は労使トラブルで、法廷まで争いが持ち込まれることが多くなりました。
解雇問題、残業代などの賃金の問題など多様に渡りますが、弁護士の先生から、ご相談を受けることが多くなりました。

「よくわからないことも多いのです。ぜひ協力してほしい。」と、言っていただけます。
今はへんなプライドだけではなく、一番顧客のためにベストと思える方法を取る先生達を私は尊敬します。

いろいろな考え方ができますが、

  • 社会保険労務士の関係する範囲の問題が、ひじょうに複雑化してきている。
    時代背景もあるのかもしれません。
    法律も複雑、人間関係も複雑になってきました。
  • 社会保険労務士の地位が向上してきて、世間にも認知されてきた。
    ということかもしれません。

それは良いことでありますが、私達も勉強に勉強を重ねていかないととても追いついていけません。

  • 机上での勉強
  • 実際の経験での勉強

どちらも必要であり、どちらかが欠けていても使いものにならないと感じます。

今、時代は社会保険労務士の力を必要としていることを、ビシビシ感じるこの頃です。

社会保険労務士の仕事って(2008年5月26日)

社会保険労務士の仕事って最近思うのですが、「何でこんなに細かいのだろう。」「精神的にきついのだろう。」

5年、10年前には「税理士さんはお金のことだから大変ですよね。それに比べたら社労士は気持ち的にはラクですよ。」なんて言っていました。

そんな時代だったのか?それとも私がそれなりの仕事しかしていなかったのか?

給与計算は間違いは許されず、人数が多く複雑な会社などは、本当に神経をすり減らして仕事をしている感じですし、労使トラブル(従業員からの訴え、解雇等)は明らかに増え続けていて、こちらのアドバイスをひとつ間違えると、とんでもない方向に進んでしまいます。

でも、法律的な部分だけでは、とてもアドバイスできず、会社の考え方、その従業員の性格なども加味して考えていく必要があります。

でも、私の想像しない方向に進んでいってしまうこともあり、軌道修正しながら、進んでいくしかない。

社会保険労務士の仕事には、答えのない仕事がひじょうに多いのです。言い換えれば、腕の見せ所も多いともいえます。

好き嫌いが分かれる仕事だと思います。

私は家庭も子供もいますが、「両立」をしているかしていないかともかく「両立」という言葉は、私の頭の中にありません。一日一日を無事終えるので精一杯です。

時間的にも、精神的にも片手間では絶対できない仕事だとつくづく思います。特に精神的に大変な仕事です。

一日終わると「今日の戦いは終わった。でも戦いは永遠に続く。」という感じでぐったりしています。

でも、社会保険労務士はとても重要視されてきました。会社にも、他士業の先生方にも。

  • 年金の問題
  • 労使トラブルの問題
  • 手続き関係の複雑、煩雑さの問題

大変ではありますが、ますますおもしろくやりがいがある魅力的な的仕事となった社会保険労務士の仕事です。

でも、逆に必要とされる社労士、必要とされない社労士その差も大きくなっているようにも感じます。厳しい時代をがんばって生き抜かなければと思います。

同業者はライバルではなくて、大切な仲間です。同じ仲間と切磋琢磨していきたいです。
もし、仲間に対して私が力になれることがあれば、出し惜しみなくして差し上げることが、私のためでもあるのです。

ひとりの力では、ムリですし、仲間のおかけで、自分の力ややる気が何倍にもなりますね。

後期高齢者医療制度その3(2008年4月25日)

4月から開始された後期高齢者医療制度ですが、先日はじめて保険料が年金から控除されました。それにしても理解しがたい制度ですから、混乱がありましたね。

ちょっとわかりにくい部分をご説明します。

例えば、会社員である夫75歳以上、扶養の妻は75歳未満というケースがあるとします。
夫は健康保険を抜けて後期高齢者医療制度に移ります。その場合、扶養である妻も健康保険を抜かれるのです。

そして、その妻はどこの保険にいくのかというと、「国保」で夫と別々になります。このケースでも、今まで扶養であったため保険料がかからなかった妻に負担がかかるのです。(国保は均等割というのがありますから、収入がない人でも保険料はかかります。)

私のようなこういうことを仕事にしていても、理解するまでに大変でした。政治家の方もよくわかっていないようで、今さら勉強会をしていましたね。当事者は75歳以上のお年寄りの方達ですから、「何がなんだか良くわからない」という状態ですよね。(いや、結構若い人より詳しいかも。)

社会保険事務所からも、75歳以上の人の健保を抜く被扶養者異動届が会社に届き、私の事務所にまわってきています。でも、どこの会社も保険証をつけてきてくれないんです。悲しい!

私達国民は、実施されてから「知らなかった。」と騒ぐのではなくて、早い段階で情報をキャッチし、決まるまでに声を上げていかなくてはならないと思いました。年金の改正なんて、いつも後からびっくり・・・ですものね。

でも、もっとわかりやすく情報を早い段階で流してほしいし、もっとしっかり時間をかけて討論すべきですね。

協会けんぽに変わります(2008年8月7日)

会社に勤めている方は、現在 「政府管掌の健康保険」 「健康保険組合の健康保険」 のどちらかに加入している人が多いと思いますが、「政府管掌の健康保険」が「協会けんぽの健康保険」に変わります。

現在、国(社会保険庁)で運営しているものが、「今年の10月から」 新たに「全国健康保険協会」が設立され、教会が運営することとなります。

今までは、全ての窓口が社会保険事務所でしたが、10月からは

  • 適用・徴収関係(健康保険の加入や保険料の納付に関する手続き)
    →社会保険事務所(これまでと同じ)
  • 給付関係(健康保険の給付や任意継続等に関する手続き)
    →協会の各都道府県支部

ただ、まだ社会保険事務所の職員のみなさんも、細かいことはよく分からないようなので、まだ、あんまり難しい質問はしないであげてくださいね!

それに関連して10月以降、順次被保険者証の差換えがあります。 またひと仕事ですね!

後期高齢者医療制度その2(2008年4月3日)

4月よりスタートした「後期高齢者医療制度」ですが、さっそく名前を「長寿医療制度」に変更するということでニュースを騒がせていますね。但し、あくまで「長寿医療制度」は通称で、正式な名前はかわりません。

原則75歳以上の人が全員加入の5つ目の保険制度である後期高齢者医療制度は、医療保険と老人保健がセットになったものです。患者負担は、現行の老人保険制度と同様の1割(現役並み所得の方は3割)です。

保険料は、「高齢者一人ひとりに皆納めていただく」ことになっています。所得割(所得に応じて)+均等割(全員一律)となり、上限が年50万円です。

国保や健保の保険料をすでに支払っている人はともかく、問題は今まで健保や共済の「扶養家族」だった人です。今までは保険料が一切かかっていなかった無収入の人達にも、これからは保険料負担があるのです。

それでは大変ということで、制度加入直前に健保等の扶養だった人には、最初の半年(平成20年9月まで)は保険料負担を凍結、その後半年(平成21年4月まで)は9割軽減その後1年間は均等割部分の半額軽減(多少軽減があるぐらいです)という特別対策がとられています。

また、保険料は原則年金から控除されます。但し、年金額が18万円未満の方と、介護保険料+後期高齢者医療保険料をあわせた額が年金額の2分の1を超える方は個別納付となります。

また、国保もそうですが後期高齢者の保険料も、地域によってかなり差があるようです。

後期高齢者医療制度その1(2008年3月17日)

4月より「後期高齢者医療制度」がスタートします。とても大きな医療制度の改正ですが、なかなか理解しにくいですね。

現在医療保険には

  1. 健康保険
  2. 国民健康保険
  3. 共済組合
  4. 船員保険

という4つの制度があり、いずれかに加入している訳ですが、今回5つ目の「後期高齢者医療制度」ができるのです。

この後期高齢者医療制度の対象となるのは、

  • 75歳以上の方(自動的に)
  • 65歳~74歳以上で一定の障害の状態にある方(認定が必要です)

今まで、健康保険等他、上記の4つの保険に加入していましたが、そこから「脱退」をして、後期高齢者医療制度に移行します。

保険者は都道府県内のすべての市区町村が加入する「後期高齢者医療広域連合」です。窓口は市区町村となります。

3月までは被保険者証(健保、国保等)+老人保健の受給者証 だったものが
4月からは、後期高齢者の被保険者証 一枚となります。

(老人保健というのは、医療保険とは別枠なんですよね。普通の被保険者証といっしょに持つものなのです。今まで、なかなかそれを理解してもらえなくて大変でした。)

負担割合は、現行の老人保健制度と同様1割負担です。但し、一定の収入、所得がある方は3割負担です。次回は保険料についてなどをご説明させていただきます。

調査が入ったり、訴えられたり(2008年2月29日)

何でなの!というぐらいに、最近調査が入ったり、監督署に訴えられたりという問題が多いのです。自分のお客様もそうですし、そうでない場合もあります。

前なら胃が痛くなっていましたが、今は冷静に見えるようになりました。こういうことを全て気にしていたら、寿命が縮みます。そういえば税理士さんの平均寿命が短いと聞いたことがあります。わかる気がします。

士業の仕事は、本当に心臓に悪いですし、常にストレスを抱えています。右から左に受け流す技術も、悪い意味ではなく必要だと感じます。

「認めるところ、直さなければいけないところは、そうする。」
「納得いかない部分は、妥協しない。」
と決めれば怖いものはありません。なるようにしかならないと思っています。
(と自分に言い聞かせ、社長様にも申し上げています。)

「会社があきらかに悪い。」という時もありますし、「それはないんじゃないの?卑怯なことするんじゃないよ。」と思うこともあります。

とりあえずの応急処置として、「どのように話をまとめていくか。」「落としどころ、妥協点をどこに持っていくか。」というのが、腕のみせどころです。

もちろん何があっても、問題がないようにきちんとしておけばいいのですが、なかなか難しいですね。でも、アドバイスだけはできる限りしっかりしておかなければいけないと思うこの頃です。

管理監督者について(2008年2月1日)

今、マクドナルドの裁判で注目されている「管理監督者」の問題。「管理職になれば残業手当は必要ない」ということを聞き、どんどん従業員に役職を与え「従業員の半分は管理監督者です」 などという会社もあったりします。

「労働基準法でいう管理監督者」は、私達が考えているより、はるかに範囲が狭いのです。私も最近「従業員ともめてしまい監督署から呼び出し」 という問題を数件扱いました。

最近の印象としては、

  • 数年前のイメージでいっては絶対にいけない。管理監督者については、どんどん厳格になってきている。
  • 普通の監督署の調査の時はある程度広い解釈をしてもらえることもあるが、従業員から監督署に訴えた場合には、会社にとってかなり厳しい。ただ、それが「原則」といえば原則なのです。

とにかく「中小零細企業に管理監督者なんて、ほとんどいない。」 と思った方がいいと思います。

部長だの課長だの「役職」ではないのです。「実態がどうなのか」ということのです。

大きく言えば、管理監督者とは

  • 経営者と同じ立場で仕事をしている
  • 出社、退社や勤務時間について厳格な制限を受けていない
  • その地位にふさわしい待遇がなされている

という三点であり、詳しいことは省略させていただきますが、それぞれがとても厳しい内容です。勝手に拡大解釈してはいけません!

本当に危ない会社がたくさんあります。勘違いしている会社がたくさんあります。 早く手を打っておかないと、大変なことになると強く感じます。

今年を振り返って(2007年12月28日)

今までの人生で一番最悪なことが1月にあり、その後も、良いことも悪いことも次々に起こり、「怒涛の1年」という言葉が相応しい平成19年でした。

それを乗り越えるために、今までの数倍必死に働きました。その結果、たくさんの新しいお客様ができました。多くのすばらしい方達との出会いもありました。みなさん、私に元気と刺激と希望をくれました。

「このままではまずい。」という危機感から、事務所でも、とても厳しくなりました。そんな私についてきてくれた職員にも、本当に感謝しています。

この数年、流されるように受身で仕事をしてきました。それでも、長くこの仕事をしているのでどうにかなってきました。

でも、それではいけない!そんな受身では、この厳しい時代に食べていけるはずありません。

今までになく厳しい姿勢で、がんばってきた1年でした。

まだ、私にはできることがいろいろある。やっていなかったことがたくさんある。だから、まだまだ伸びる要素がたくさんあると思えた1年間でした。

だから来年がとても楽しみなのです。こんな気持ちになれたのは、初めてかもしれません。

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