従業員に監督署に駆け込まれた!金銭を要求された!
私の事務所には、「従業員に監督署に駆け込まれました。どうしたらいいでしょう。」という相談が非常に多く寄せられます。顧問先もそうですが、困り果てて真っ青になっている社長様が知り合いの紹介で当事務所に相談に来られるということも多いのですが、この原因として近年多いのが、
残業代未払い、解雇問題(解雇予告手当等)、様々なハラスメント問題です。
会社が明らかに悪い、違法だというケースももちろんあります。その場合、私は認めるところは認め、円満に済ませるように指導させていただきます。なぜなら、どう考えても会社に勝ち目はないですし、法律をきちんと守り会社を立て直していくのがその会社の明るい未来のためだと強く思うからです。
でも、最近「いくらかでも会社から取ってやろう!」というのが明らかな悪質とも思えるケースも多く、例えば、「いくらなんでも、人間としてそれはないんじゃないの?」という具合の、明らかに周りの人から、中途半端な知識を入れ知恵されてというケースも見受けられます。
その場合、こちらも負けていません。きちんと法律を根拠に厳しい対応をします。
ただ、そのような場合でも、会社にも多少の落ち度があるのは確かで、今後の対策をきちんと立てて改善も同時にしていかなければなりません。社長様は「大変だったけど、いい経験、そしていい勉強になった。」と言われます。
どちらにしても、ギリギリのラインで戦っていくしかないのです。
私の今までの経験上、監督署に駆け込まれたり、金銭を要求されたりした場合、下記の(1)(2)(3)のことが考えられますが、それぞれの解決法は以下の通りです。
(1) 明らかに会社が悪く、認めざるを得ないケース
その場合、認めることはきちんと認め、支払うものは支払い、出来る限り円満に終わらせます。他の従業員、今後の会社の運営に出来る限り影響が出ないように気をつけます。
(2) 従業員の言い分と会社の言い分の両方に一理あり、非常に微妙なケース
その場合、どこで和解していくか。落とし所を探します。
(3) 書類上、多少会社に手落ちはあったとしても、明らかに従業員側の言い分はおかしいケース
妥協する必要はありません。他の従業員の手前、中途半端な解決は禁物です。
ちなみに今まで相談を受けた中で、(1)(2)(3)は、それぞれ3分の1ずつという感じです。
こういう問題が起きると、社長様はとても時間が取られますし、精神的にもイライラして仕事どころではなくなるものです。そんなことに、エネルギーを使うのはもったいないと思っています。出来る限りスマートに、認めるところは認め、認められないところは決して妥協しないという態度で、短期間で合法的に解決していくようにしています。
アドバンス社会保険労務士法人は、25年以上の実績でこのような問題は数え切れないほど経験してきました。 なので、(1)(2)(3)のどれにあたり、そしてどのように解決したら一番リスクがないかがはっきり分かるのです。ほとんどは問題なく短時間に解決しています。
また、難航しそうな案件は早い段階で弁護士をご紹介させていただきます。それが会社様のためだからです。
何ひとつとして同じ問題はありません。本当にいろいろなケースがあります。最初の対応を間違えると、とんでもないことになってしまうのです。
ご相談を受けたとき、今までの多くの経験でのカンで、「こうすればたぶん大丈夫だな。」 「きっと、相手はこのような出方をしてくるな。」 「役所はこういう判断を下すだろうな。」 など読めてくるのです。そして、その判断はほぼ合っています。
こういう労働問題だけは、経験を積まないとわかりません。法律書やテキストを読んでも、その通りになんてなってくれませんし、何より答えなんてどこにも書いていませんから。
こんな仕事をしていますが、本当はトラブルが大嫌いです。出来る限り従業員の方には長く働いてほしいですし、「うちの従業員は、本当にみんなよく働いてくれるんだよ。」とお客様から自慢されるのが、何よりもうれしいのです。
でも、誰だって、どんな会社だって失敗はあります。その失敗をカバーし、なぜこういうことが起きてしまったのかをよく検証し、二度とそういうことが起きないようにするのが、私達社会保険労務士、そしてアドバンス社会保険労務士法人の仕事だと思っています。
何か困ったことがあった時、ぜひアドバンス社会保険労務士法人のことを思いだしていただければと思います。