後期高齢者医療制度その3(2008年4月25日)
4月から開始された後期高齢者医療制度ですが、先日はじめて保険料が年金から控除されました。それにしても理解しがたい制度ですから、混乱がありましたね。
ちょっとわかりにくい部分をご説明します。
例えば、会社員である夫75歳以上、扶養の妻は75歳未満というケースがあるとします。
夫は健康保険を抜けて後期高齢者医療制度に移ります。その場合、扶養である妻も健康保険を抜かれるのです。
そして、その妻はどこの保険にいくのかというと、「国保」で夫と別々になります。このケースでも、今まで扶養であったため保険料がかからなかった妻に負担がかかるのです。(国保は均等割というのがありますから、収入がない人でも保険料はかかります。)
私のようなこういうことを仕事にしていても、理解するまでに大変でした。政治家の方もよくわかっていないようで、今さら勉強会をしていましたね。当事者は75歳以上のお年寄りの方達ですから、「何がなんだか良くわからない」という状態ですよね。(いや、結構若い人より詳しいかも。)
社会保険事務所からも、75歳以上の人の健保を抜く被扶養者異動届が会社に届き、私の事務所にまわってきています。でも、どこの会社も保険証をつけてきてくれないんです。悲しい!
私達国民は、実施されてから「知らなかった。」と騒ぐのではなくて、早い段階で情報をキャッチし、決まるまでに声を上げていかなくてはならないと思いました。年金の改正なんて、いつも後からびっくり・・・ですものね。
でも、もっとわかりやすく情報を早い段階で流してほしいし、もっとしっかり時間をかけて討論すべきですね。